変わりゆく世界で、親が見直したい「お金の教え方」

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お金の学びの原点に立ち返る:「オイコノミア」が語る、経済と家庭のつながり

私たちが「経済」や「お金」について考えるとき、

どこか無機質なものや、専門的なものと感じてしまうことはありませんか?

でも実は、経済という言葉のルーツには、

もっと人間的で、あたたかな意味が込められていたのです。

経済の語源「オイコノミア」って?

「Economy(エコノミー)」という英単語の語源は、

古代ギリシャ語の οἰκονομία(Oikonomia)

この言葉は、

  • Oikos(家・家庭)
  • Nomos(法・管理)という2つの語から成り立ち、もともとは「家庭の営み」「家の資源をうまくやりくりすること」を意味していました。

つまり、「経済」はもともと、

家族の幸せや暮らしの豊かさのために、限りある資源をどう分かち合うか

という、とても身近なテーマから始まっていたのです。

家族の幸せを中心に置いた、経済の原点

古代ギリシャの「オイコノミア」は、

ただお金を増やすとか、競争で勝つことが目的ではありませんでした。

  • 家族全員の健康や幸福
  • 余ったものをどう活かすか(余剰の賢い活用)
  • 家庭をうまくまわす「知恵」と「思いやり」

こうした視点が経済の中心にあったのです。

今の私たちが思い浮かべる「経済」とは、ずいぶん印象が違いますよね。

現代の「経済」とのギャップ

時代が進むにつれ、「経済」は国家や社会全体の動きとして語られるようになり、その中心にあるのは「効率性」「利益の最大化」といった概念になっていきました。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

でも、数字や効率だけでは測れない「人の幸せ」や「つながり」が、どこか後回しになってしまっているのも事実です。

今、もう一度「オイコノミア」の視点を

CreateBrightでは、お金の学びを「ただの知識」や「資産形成の手段」としてではなく、

子どもと家庭が、自分たちらしい豊かさを見つけていくプロセスとして捉えています。

そのとき大切になるのが、

まさに「オイコノミア」のような、家庭的で、人と人との関係性を大事にする経済の視点です。

  • お金の使い方には「価値観」が現れる
  • 分かち合うことで、信頼が育つ
  • 子どもがお金と関わることで、自分の力や役割に気づいていく

そんな、小さな体験の積み重ねが、家庭の中での「経済」をもう一度、人間的な営みに戻してくれるのかもしれません。

まとめ

家庭は、経済を育てる場所でもある

経済の本質は、人を幸せにするしくみです。それは、数字だけでは測れないもの。

お金の教育も同じで、ただ知識を教えるだけでなく、

「どう生きるか」「何に価値を感じるか」を一緒に考えていくことが、これからの時代に求められています。

ギリシャの「オイコノミア」が教えてくれるのは、経済とは、まず家庭から始まるものだということ。家族で囲む食卓や、子どものお手伝い、その一つひとつが、実は未来につながる「経済の学び」になっているのです。

 CreateBrightでは、そんな「原点に立ち返るお金の教育」を、家庭からサポートしています。

子どもの成長とともに、お金との関わり方も少しずつ広げてみませんか?

ABOUT ME
黒川 あきこ
黒川 あきこ
CreateBright Education LLC代表。米国認定ファイナンシャルエデュケーション講師 (CFEI®)
学びと実務の両面から17年間、国際パーソナルファイナンス教育に力を注ぎ、現在は子どもの金融教育を専門に活動中。海外で子育てをする親としての視点と専門性を活かして独自に考案した『FLEP7|家庭で育むお金&国際教育7ステップ』を通して、国内外の日本ルーツの家庭に「子どもの自立と主体性を育む学び」を届けている。海外生活3カ国22年、米国在住。小学生2児のママ。
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