第3回|家庭でできるお金の教育:親が「決定権」を譲ると、子どもは自ら考え始める

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「海外の金融教育が大切なのは理解したけれど、実際に家庭で何をすればいいの?」

どう感じたことがある方は、きっと少なくないと思います。

金融教育は、専門的な知識を身につけてから始めるものではなく、親が意識しているかどうかに関わらず、日々の家庭のやりとりの中で、すでに進んでいます。

ただ、「ここは本人に任せていいの?」「この経験は学びにつながっているのかな?」と迷う場面は、どの家庭にも出てきます。

そうした迷いを、その場の判断だけで終わらせず、日々のやりとりを一度立ち止まって振り返り、「今、何を育てているのか」を整理して考える視点が大切になります。

家庭での金融教育が、最も影響力を持つ理由

海外の金融教育先進国では、学校だけで完結させるのではなく、家庭での関わりが重要な位置づけとして考えられています。

ここでお伝えしたいのは、「正解のやり方」や「家庭で必ずこうすべき方法」ではありません。

理由はシンプル。

  • お金は、毎日の暮らしと結びついている
  • 選択の場面は、家庭にこそ多い
  • 正解が一つではないからこそ、対話が必要

つまり、家庭は「実践の場」そのものなのです。

家庭でできる金融教育・5つの実践ステップ

ここからは、家庭の中で起きているやりとりを「学びとして意識する」ための視点を、いくつかご紹介します。

お金の話を「タブー」にしない

最初の一歩として、意識してみたいのが、ここです。

  • 「これ、いくらくらいだと思う?」
  • 「どうして値段が違うんだろう?」
  • 「このお金は、どこに使われていると思う?」

正確な答えを教えようとする必要はありません。考えるきっかけをつくることが目的です。

買い物を「思考の場」にする

買い物は、最高の教材です。

  • 必要?それとも欲しいだけ?
  • 今買う?後で買う?
  • 他の選択肢はある?

海外の金融教育で重視されているのは、「何を選ぶか」より「なぜ選ぶか」
答えを教えず、理由を聞いてみてください。

少額でも「管理」を任せる

お小遣いは、金額よりも 扱い方 が重要です。

  • 使い切ってもOK
  • 失敗してもOK
  • 途中で口出ししすぎない

大切なのは、自分の選択の結果を体験すること
親は「管理者」ではなく、伴走者でいることがポイントです。

目標と時間をセットで考える

「欲しいものがある」と言ったら、すぐに買うのではなく、こう聞いてみてください。

  • いくらくらいかな?
  • いつまでに欲しい?
  • どうやったら手に入るかな?

これは、計画・見通し・自己調整力を育てる練習です。

お金と社会をつなげる

海外の金融教育では、「お金は自分のためだけのものではない」という視点が大切にされています。これは経済参加の入り口です。

  • 寄付
  • 応援したい活動
  • 困っている人の存在を知る

分かち合う経験が、お金の意味を広げます。

海外の金融教育に共通する“家庭の役割”

これまで見てきた海外の金融教育に共通しているのは、

  • 正解を教えない
  • 早く自立させすぎない
  • それでも、少しずつ任せていく

というバランスです。

家庭は、失敗しても安全な場所。だからこそ、お金の練習ができるのです。

CreateBrightが家庭教育で大切にしていること

CreateBrightの金融教育は、「知識を増やすこと」が目的ではありません。

  • 考える力
  • 選ぶ力
  • 自分が選んだことの結果や責任を引き受ける力
  • 社会とつながる感覚

これらを、家庭という最小単位の社会で育てることを目指しています。

親がまず理解し、子どもと一緒に考える。
その日々の積み重ねが、将来の土台になります。

まとめ

家庭でできる金融教育は、特別な教材を「こなす」ことが目的ではなく 、日常の中にある経験を  少しずつ、学びにつなげていくものです。

大切なのは、お金を通して「考える経験」を重ねること。

その積み重ねが、将来お金に困らないためだけでなく、自分で人生を選び取る力へとつながっていきます。

ただし、日常の経験を「学び」として積み重ねていくには、親自身が、いま何が起きていて、何を育てようとしているのかを整理して理解している必要があります。

CreateBrightでは、家庭で起きている日々のやりとりを学びとして整理し、振り返り、継続して活かせるようにするために、動画教材&家庭用ガイドという形で体系化しています。

CreateBrightのプログラムについて

家庭でのお金の関わりは、気づかないうちに、親の感覚やその場の判断に委ねられやすいものです。

CreateBrightでは、おこづかい制や「4つの貯金箱」といった仕組みを通して、日々のやりとりを子どもの「考える経験」につなげていく方法を7ステッププログラムのSTEP3で整理しています。

家庭で起きている選択や迷いを、学びとして積み重ねていきたい方は、STEP3をご覧ください。

おこづかい制と4つの貯金箱(STEP3)

この記事は5回連載の「第3回」です。前の記事を読むには、以下をクリックしてください。

第2回:「貯金」のその先へ。わが子の判断力を磨く新しい視点

親が教える立場を離れることで、子どもは自分なりの正解を探し始めます。

では、子どもが自ら考え、社会と関わっていくために必要な「知性」とはどのようなものでしょうか。

次回は、お金という道具を通じて社会の仕組みを捉え、子どもの視野を広げる金融リテラシーの役割についてお届けします。

>> 次の記事を読む:欧米型の「寄付」は日本に合わない? 17年のキャリアを経て辿り着いたこと

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CreateBrightでは、海外の金融教育で大切にされている考え方をもとに、日本の家庭で無理なく実践できる形を整理・設計しています。 お金を「知識」や「正解」として教えるのではなく、日々の選択や対話の中で、子どもが考え、選び、振り返る経験を重ねていくこと。 親がまず理解し、家庭で実践し、子どもと一緒に育てていくための視点を発信しています。
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