第2回|「貯金」のその先へ。わが子の判断力を磨く新しい視点

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子どもがお金を使い切ってしまわないように。
そして、少しずつでも貯金ができるように。

そんな思いから、家庭でのお金の話が始まることは少なくありません。
それは、お金を大切にしてほしいという、親としての自然な願いでもあります。

けれど、実際の生活の中では、貯めることだけでは、「今使うのか」「取っておくのか」迷ってしまう場面にも、少しずつ出会います。

海外の金融教育が、貯金だけを出発点にしないのは、そのためです。

この記事の要点

お金の役割の再定義:単に「万が一に備える」だけでなく、自立のために必要な「もう一つのお金の役割」についてお話しします。

主体性を育む仕組み:なぜお金を「役割」で分けることが、子どもの考える力を引き出すのか、その理由を解説します。

読了の目安:約3分

海外の金融教育に共通する、もう一つの視点

貯金が教えてくれるのは、

  • 今あるお金を減らさない
  • 我慢する
  • 将来に備える

といった、守る力です。

これは、子どもにとって非常に重要な学びです。

でも、人生や社会は「守る」だけでは成り立ちませんよね。

海外の金融教育では、次の問いが早い段階から投げかけられます。

  • お金は、どこから生まれるのか
  • 使い方によって、何が変わるのか
  • 選択の結果、どんな影響が広がるのか

つまり、お金を「止める(留める)もの」ではなく、「動かすことで意味を持つもの」として捉える視点です。

海外の金融教育で重視されている3つの力

1. 選択する力(Choice)

「今使う」「後で使う」「別の目的に使う」

どれも正解になり得る。

大切なのは、自分で選び、その理由を考えることです。

2. 管理する力(Ownership)

お金を「親のもの」ではなく、自分が責任を持って扱うものとして経験させる。

失敗も含めて、自分の選択として引き受けることで、主体性が育ちます。

3. つながりを理解する力(Impact)

お金は、誰かの仕事につながり、社会の仕組みにつながり、価値の循環を生み出します。

海外の金融教育では、「お金は社会との接点」という視点が、非常に大切にされています。

貯金を中心に考えていると、起こりやすいこと

貯めることを大切にする関わりは、子どもに安心感を与えてくれます。

一方で、貯金を軸にした関わりが続くと、次のような感覚が育ちやすくなることもあります。

  • 使うことに、少し不安を感じやすくなる
  • 判断を、自分以外の誰かに委ねがちになる
  • お金に対して、「我慢」や「制限」という印象が強く残る

その結果、自分で選び、考える経験が十分に積み重ならないまま、大人になっていくケースもあります。

海外の金融教育が目指しているもの

海外の金融教育が育てたいのは、

  • たくさん貯められる子ではなく
  • お金を使って考えられる人

です。

それは、

  • 正解を当てる力ではなく
  • 自分で決め、振り返り、次に活かす力

と言い換えることもできます。

日本の家庭でできること

ここで大切なのは、「海外と同じことをしなければならない」という話ではありません。

日本の良さである、

  • 計画性
  • 丁寧さ
  • 先を見通す力

これらは、世界的に見ても大きな強みです。

そこに、ほんの少しだけ、

  • 選ばせる
  • 任せる
  • 自分の選択の結果を引き受けさせる

という関わりを加える。

それだけで、お金は「守るもの」から、考えながら使い、育てていく学びの素材へと変わります。

CreateBrightが大切にしている視点

CreateBrightが伝えている金融教育は、「増やすための知識」ではありません。

  • お金を通して考える力
  • 選択と責任を引き受ける力
  • 社会とつながる感覚

これらを、家庭の中で、無理なく育てることを目指しています。

だからこそ、

  • 親がまず理解し
  • 日常の中で一緒に考える

というプロセスを、何より大切にしています。

まとめ

貯金は、金融教育の大切な入り口です。そこから、少しずつ視点を広げていくことができます。

海外の金融教育が大切にしているのは、お金をただ手元に留めておくことよりも、お金を通して、考え、選び、社会とつながっていく力です。

その結果、「お金が増える」こともあるという体験をすることもあります。

「増える」を学ぶのが目的ではなく、この順序こそが大切なのです。

その力は、特別なことをしなくても、日々の暮らしの中で、少しずつ育てていくことができます。

CreateBrightのプログラムについて

CreateBrightの FLEP7プログラム では、北欧、アメリカ、英国をはじめとする金融教育先進国に共通する考え方を、日本の家庭で実践できる形に体系化しています。

親が学び、子どもと一緒に考え、家庭の中で育てていく。
そのための土台を、丁寧にお伝えしています。

「もしも」に備えるだけでなく、自分の意志で人生を一歩踏み出すために必要となる「新しいお金の定義」

この視点を家庭に取り入れることこそが、これからの時代を生き抜く主体性を育みます。

具体的にどのような「役割」のお金を準備し、どう子どもに伝えていくのか。その具体的な導入ステップは、STEP3の動画教材で詳しくお伝えしています。

この記事は5回連載の「第2回」です。前の記事を読むには、以下をクリックしてください。

第1回:アメリカの小学校に学ぶ、発達段階に合わせたお金の教育

あわせて読みたい:具体的な実践ステップについて

「お金の定義」を見直した次は、それをいかに家庭内の「仕組み」に落とし込んでいくかが大切になります。

次の記事では、親が教え込む負担を減らし、子どもが自然に学び始めるための「家庭での取り入れ方」の基本について詳しくお伝えします。

>> 次に読む記事 [家庭でできるお金の教育:親が教えるのをやめると、子どもは自ら考え始める] へ

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CreateBrightでは、海外の金融教育で大切にされている考え方をもとに、日本の家庭で無理なく実践できる形を整理・設計しています。 お金を「知識」や「正解」として教えるのではなく、日々の選択や対話の中で、子どもが考え、選び、振り返る経験を重ねていくこと。 親がまず理解し、家庭で実践し、子どもと一緒に育てていくための視点を発信しています。
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